電験三種 平成24年度(2012) 電力 問9 過去問解説

問9 《送電(直流送電の特徴)》
直流送電に関する記述として,誤っているものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
  1. (1) 直流送電線は,線路の回路構成をするうえで,交流送電線に比べて導体本数が少なくて済むため,同じ電力を送る場合,送電線路の建設費が安い。
  2. (2) 直流は,変圧器で容易に昇圧や降圧ができない。
  3. (3) 直流送電は,交流送電と同様にケーブル系統での充電電流の補償が必要である。
  4. (4) 直流送電は,短絡容量を増大させることなく異なる交流系統の非同期連系を可能とする。
  5. (5) 直流系統と交流系統の連系点には,交直変換所を設置する必要がある。
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正解は(3)
解説
【考え方】(1)〜(5) を1つずつ確かめます。直流は電圧が時間で変わらないことがポイントです。 ポイント:直流は電圧が一定で、時間で変わりません。交流は電圧の向きと大きさが変わり続けます。 ■1 (1) 電線の本数 直流は2本(大地を使えば1本)で送れます。交流の三相は3本いります。 建設費は安くなります。正しいです。 ■2 (2) 変圧器 変圧器は交流でしか働きません。正しいです。 ■3 (3) 充電電流 充電電流は、交流で電圧が変わるたびにケーブルが充電・放電するために流れます。 直流は電圧が一定なので、はじめに一度充電したら流れません。補償はいりません。誤りです。 ■4 (4) 非同期連系 直流でつなぐと、周波数がちがう系統どうしもつなげます。 短絡したときの電流も増えません。正しいです。 ■5 (5) 交直変換所 交流と直流を変える交直変換所が必要です。正しいです。 答えは(3)ピヨ。
出典:平成24年度(2012) 第三種電気主任技術者試験(電気技術者試験センター)電力 問9