電験三種 令和8年度(2026) 上期 理論 問17(b) 過去問解説
(選択問題:問17または問18のどちらか1問を解く)
図のような環状コイルがある。正弦波交流電源の電圧実効値をE[V],周波数をf[Hz]としたとき,鉄心中の最大磁束は$\Phi_{\mathrm{m}}$[Wb]であった。次の(a)及び(b)の問に答えよ。
ただし,鉄心の漏れ磁束はなく,鉄心の飽和やヒステリシスもないものとする。したがって,初期状態での残留磁気は0とする。
(b) 電源の電圧を3E[V]のまま,周波数を2f[Hz]にしたとき,最大磁束[Wb]は,$\Phi_{\mathrm{m}}$[Wb]の何倍になるか。その倍率として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

- (1) 0.67
- (2) 0.17
- (3) 3.0
- (4) 1.5
- (5) 0.50
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正解は(4)
使う公式
誘導起電力(実効値) $E = 4.44 f N \Phi_{\mathrm{m}}$(E:電圧の実効値[V]、f:周波数[Hz]、N:巻数、$\Phi_{\mathrm{m}}$:最大磁束[Wb])
解説
【考え方】磁束は、電圧に比例し、周波数に反比例します。
■1 磁束の式
$\Phi_{\mathrm{m}} = \dfrac{E}{4.44 f N}$
■2 周波数に反比例するわけ
周波数が高いと、磁束が変化する速さが上がります。
そのため、少ない磁束で同じ電圧を生めます。
■3 何が何倍か
電圧 E → 3E(3倍)
周波数 f → 2f(2倍)
■4 計算する
$\dfrac{3E}{4.44 \times 2f \times N} = \dfrac{3}{2} \times \dfrac{E}{4.44 f N} = 1.5\Phi_{\mathrm{m}}$
答えは(4)ピヨ。
出典:令和8年度(2026) 上期 第三種電気主任技術者試験(電気技術者試験センター)理論 問17(b)