電験三種 令和8年度(2026) 上期 理論 問2 過去問解説

問2 《静電気(点電荷の電位)》
図のように,真空中に点P,点A,点Bが直線上に配置されている。点PはQ[C]の点電荷を置いた点とし,A−B間に生じる電位差の絶対値を$|V_{\mathrm{AB}}|$[V]とする。次の(a)〜(d)の四つの実験を個別に行ったとき,$|V_{\mathrm{AB}}|$[V]の値が最小となるものと最大となるものの組合せとして,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。 [実験内容] (a) P−A間の距離を2 m,A−B間の距離を1 mとした。 (b) P−A間の距離を1 m,A−B間の距離を2 mとした。 (c) P−A間の距離を0.5 m,A−B間の距離を1 mとした。 (d) P−A間の距離を1 m,A−B間の距離を0.5 mとした。
問2の図
  1. (1) (a)と(b)
  2. (2) (b)と(c)
  3. (3) (c)と(d)
  4. (4) (a)と(c)
  5. (5) (b)と(d)
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正解は(4)
使う公式
点電荷のまわりの電位 $V = \dfrac{Q}{4\pi\varepsilon_0 r}$(V:電位[V]、Q:電荷[C]、ε₀:真空の誘電率[F/m]、r:電荷からの距離[m])
解説
【考え方】電位は、電荷からの距離 r に反比例します。A と B の電位の差は、$\dfrac{1}{r_{\mathrm{A}}} - \dfrac{1}{r_{\mathrm{B}}}$ の大きさで決まります。 ■1 電位差の式 解説の図 A までの距離を $r_{\mathrm{A}}$、B までの距離を $r_{\mathrm{B}}$ とします。$r_{\mathrm{B}}$ は、P−A の距離と A−B の距離の和です。 $|V_{\mathrm{AB}}| = \dfrac{Q}{4\pi\varepsilon_0}\left(\dfrac{1}{r_{\mathrm{A}}} - \dfrac{1}{r_{\mathrm{B}}}\right)$ ■2 4つの実験を計算する $\dfrac{Q}{4\pi\varepsilon_0}$ はどれも同じなので、かっこの中だけをくらべます。 (a) $\dfrac{1}{2} - \dfrac{1}{3} \fallingdotseq 0.17$ (b) $\dfrac{1}{1} - \dfrac{1}{3} \fallingdotseq 0.67$ (c) $\dfrac{1}{0.5} - \dfrac{1}{1.5} \fallingdotseq 1.33$ (d) $\dfrac{1}{1} - \dfrac{1}{1.5} \fallingdotseq 0.33$ ■3 くらべる 解説の図 いちばん小さいのは(a)、いちばん大きいのは(c)です。 電荷の近くほど電位が急に変わるので、P に近い(c)が大きくなります。 答えは(4)ピヨ。
出典:令和8年度(2026) 上期 第三種電気主任技術者試験(電気技術者試験センター)理論 問2