電験三種 令和8年度(2026) 上期 電力 問5 過去問解説
次の文章は,電池及びその関連技術に関する記述である。
電池には,充電することによって繰り返し利用できる(ア)がある。その代表的なものに(イ)が挙げられ,携帯電子機器,電気自動車,電力貯蔵設備などのさまざまな用途で活用されている。蓄電能力の高い(ア)やその他の蓄電機器を,電力貯蔵設備として風力発電や太陽光発電と併せて用いることで,出力の(ウ)ができる。(エ)は大電力貯蔵用の機器として用いられている。(エ)の(オ)は,鉛蓄電池に比べて3倍程度高い。
上記の記述中の空白箇所(ア)〜(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
- (1) (ア)二次電池 (イ)リチウムイオン電池 (ウ)平滑化 (エ)空気亜鉛電池 (オ)単位質量あたりのエネルギー密度
- (2) (ア)一次電池 (イ)リチウムイオン電池 (ウ)短絡抑制 (エ)空気亜鉛電池 (オ)単位質量あたりのエネルギー密度
- (3) (ア)二次電池 (イ)酸化銀電池 (ウ)短絡抑制 (エ)空気亜鉛電池 (オ)起電力
- (4) (ア)二次電池 (イ)リチウムイオン電池 (ウ)平滑化 (エ)ナトリウム・硫黄電池 (オ)単位質量あたりのエネルギー密度
- (5) (ア)一次電池 (イ)酸化銀電池 (ウ)平滑化 (エ)ナトリウム・硫黄電池 (オ)起電力
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正解は(4)
解説
【考え方】二次電池と一次電池の区別と、大きな電力をためる電池の名前がわかれば解けます。
覚えるポイント:二次電池=充電してくり返し使える(リチウムイオン電池、鉛蓄電池、ナトリウム・硫黄電池など)。一次電池=使い切り(酸化銀電池、空気亜鉛電池など)。
■1 (ア) 二次電池
充電してくり返し使える電池を、二次電池といいます。→ (ア) 二次電池
使い切りの電池は、一次電池です。
■2 (イ) リチウムイオン電池
代表的な二次電池は、スマートフォンや電気自動車に使うリチウムイオン電池です。→ (イ) リチウムイオン電池
酸化銀電池は、腕時計などに使う一次電池です。
■3 (ウ) 平滑化
風力や太陽光の出力は、天気で大きく変わります。
電池をいっしょに使って、ためたり出したりすると、出力をならせます。→ (ウ) 平滑化
■4 (エ) ナトリウム・硫黄電池
大きな電力をためる設備には、ナトリウム・硫黄電池(NAS電池)が使われます。→ (エ) ナトリウム・硫黄電池
空気亜鉛電池は一次電池なので、くり返し使う電力貯蔵には向きません。
■5 (オ) エネルギー密度
NAS電池は、同じ重さでためられるエネルギー(単位質量あたりのエネルギー密度)が、鉛蓄電池の3倍ほどです。→ (オ) 単位質量あたりのエネルギー密度
答えは(4)ピヨ。
出典:令和8年度(2026) 上期 第三種電気主任技術者試験(電気技術者試験センター)電力 問5