電験三種 平成22年度(2010) 機械 問12 過去問解説
マイクロ波加熱の特徴に関する記述として,誤っているのは次のうちどれか。
- (1) マイクロ波加熱は,被加熱物自体が発熱するので,被加熱物の温度上昇(昇温)に要する時間は熱伝導や対流にはほとんど無関係で,照射するマイクロ波電力で決定される。
- (2) マイクロ波出力は自由に制御できるので,温度調節が容易である。
- (3) マイクロ波加熱では,石英ガラスやポリエチレンなど誘電体損失係数の小さい物も加熱できる。
- (4) マイクロ波加熱は,被加熱物の内部でマイクロ波のエネルギーが熱になるため,加熱作業環境を悪化させることがない。
- (5) マイクロ波加熱は,電熱炉のようにあらかじめ所定温度に予熱しておく必要がなく熱効率も高い。
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正解は(3)
解説
【考え方】マイクロ波加熱は、物の中で電気が熱に変わることで温めます。誘電体損失係数が小さい物は温まりにくい点に注目します。
覚えるポイント:マイクロ波加熱 物の中の誘電体損(電気が熱に変わること)で発熱。発熱量は誘電体損失係数に比例する
(1) 物の中から発熱するので、温まる時間はマイクロ波の電力で決まります。正しいです。
(2) マイクロ波の出力は自由に変えられるので、温度を調整しやすいです。正しいです。
(3) 熱に変わる量は、誘電体損失係数(電気を熱に変えやすい度合い)に比例します。石英ガラスやポリエチレンは、この係数がとても小さいので、ほとんど温まりません。「加熱できる」としているので誤りです。
(4) 物の中で熱になるので、まわりが熱くなりにくいです。正しいです。
(5) 前もって炉を温めておく必要がなく、熱効率も高いです。正しいです。
答えは(3)ピヨ。
出典:平成22年度(2010) 第三種電気主任技術者試験(電気技術者試験センター)機械 問12