電験三種 平成24年度(2012) 法規 問6 過去問解説
「電気設備技術基準の解釈」に基づく,接地工事に関する記述として,誤っているものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
- (1) 大地との間の電気抵抗値が 2[Ω]以下の値を保っている建物の鉄骨その他の金属体は,非接地式高圧電路に施設する機械器具等に施すA種接地工事又は非接地式高圧電路と低圧電路を結合する変圧器に施すB種接地工事の接地極に使用することができる。
- (2) 22[kV]用計器用変成器の2次側電路には,D種接地工事を施さなければならない。
- (3) A種接地工事又はB種接地工事に使用する接地線を,人が触れるおそれがある場所で,鉄柱その他の金属体に沿って施設する場合は,接地線には絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線を除く。)又は通信用ケーブル以外のケーブルを使用しなければならない。
- (4) C種接地工事の接地抵抗値は,低圧電路において地絡を生じた場合に,0.5秒以内に当該電路を自動的に遮断する装置を施設するときは,500[Ω]以下であること。
- (5) D種接地工事の接地抵抗値は,低圧電路において地絡を生じた場合に,0.5秒以内に当該電路を自動的に遮断する装置を施設するときは,500[Ω]以下であること。
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正解は(2)
解説
【考え方】(1)〜(5) を1つずつ確かめます。計器用変成器の2次側の接地は、1次側が高圧か特別高圧かで変わります。
ポイント:電気設備技術基準の解釈 第28条:高圧の計器用変成器の2次側電路には D種接地工事、特別高圧の計器用変成器の2次側電路には A種接地工事
■1 (1) 建物の鉄骨を接地極に使う
大地との間の抵抗が 2 Ω 以下の建物の鉄骨は、非接地式高圧電路の A種接地工事や B種接地工事の接地極(地面に電気を逃がす電極)に使えます。正しいです。
■2 (2) 22 kV の計器用変成器
22 kV は特別高圧(7 000 V をこえる電圧)です。
特別高圧の計器用変成器の2次側には、A種接地工事が必要です。
「D種接地工事」が誤りです。
■3 (3) 鉄柱にそわせる接地線
人がふれるおそれがある所で、鉄柱などにそって施設する A種・B種の接地線には、絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線を除く)か、通信用以外のケーブルを使います。正しいです。
■4 (4) C種接地工事
C種接地工事は、ふつう 10 Ω 以下ですが、0.5秒以内に自動で遮断する装置があれば 500 Ω 以下でよいです。正しいです。
■5 (5) D種接地工事
D種接地工事は、ふつう 100 Ω 以下ですが、同じ装置があれば 500 Ω 以下でよいです。正しいです。
答えは(2)ピヨ。
出典:平成24年度(2012) 第三種電気主任技術者試験(電気技術者試験センター)法規 問6